自力本願(仮)

気が向いたら書く

“やっぱ「邦ロック」聴いても音楽聴いたことにならなくない?”とかいうロッキンポエントリに対する反論

ミスチルの周年ツアーが無事完走し、夏フェスのシーズンがやってきた。

コロナの感染状況もあり、今年の夏も帰省や遠征をしないと決め、ロッキンに続いてサマソニにも参戦し、感想をザッピングしていた。そこへ流れてきたこのブログ。

leoleonni.hatenablog.com

(8/24追記:バズりを受けてか、当初の内容からかなり改変されまくっているようなので、正誤表として魚拓を置いておきます)

megalodon.jp

 

読んで驚いた。書いてあることが私が現地で観たものと全く違うではないか。

特にThe Linda Lindasとマキシマム ザ ホルモンのくだり。

 

マキシマム・ザ・ホルモンのステージでは、リンダリンダズのカタコトの日本語MCの真似をした。

 

その子たちのカタコトのMCを真似するってどういうこと?

(8/24追記:このくだりは現在「逆にどういう神経ならカタコトの日本語を真似できるのだろう。」に書き換えられている)

 

リンダリンダズは全編英語MCで通していたし、ナヲちゃん*1も「リンダリンダズのモノマネ」はやってないんだが!?

そしてその誤った情報がTwitter上でどんどん拡散されている…。

これはただの風評被害ではないか。

しかもフォローしている音楽系ブロガーでこの件について言及している人が誰もいない。

なぜか関西在住の人が多く、サマソニ東京で起こったことの裏が取れないため動けないでいるようなのである。困った。

Twitterすら鍵垢にするLvのチキンだが、これはちゃんと現地で観ている私が書くしかないと腹をくくった。

あのブログにより誤った情報が拡散される状況がどうしても許せなかったので、急遽このブログを立ち上げた次第である。

公平を期すため、バンド名やメンバー名はすべて敬称略で書きますので、ご了承のほど。

 

【筆者の立場】

・筆者は8/20サマソニ東京に現地参戦している

ミスチルオタク 兼 腹ペコ(ホルモンファン)
・ガールズバンドも大好きで、昔ロリータ18号にドハマリしていた
あの頃のガールズパンクバンドを現在の感覚でアップデートした感のあるリンダリンダズは以前から気になっていて、今回のサマソニはホルモンの他に彼女たちが出るため参戦を決めたところがある

 

【件のブログの内容に事実と異なる部分がある件】

リンダリンダズのMCは全編英語で、私が見た限りホルモンが言ったような片言MCはなかった

とはいえ少し観れなかった部分もある*2 ので裏取りしたが、やはりメンバー紹介以外で日本語で話す場面はなかった模様


・ホルモンのMCは外タレあるある的な「“アリガトウゴザイマス”が“追い鰹ございます”に聞こえる」という鉄板ネタ*3で、リンダリンダズやリナサワヤマ*4のリの字も出していない
リンダリンダズはマウンテン、ホルモンはマリンなのでそもそもステージが違う

 

以上のことから、ホルモンのMCはリンダリンダズを含めた特定のバンドを揶揄したものではなく、あの内容でリンダリンダズを揶揄していると決めつけるのは無理がある。

 

そして気になるのが、このブログ主は本当に現地で観たのか?という点である。

ksmusic.org

タイムテーブルとセットリストを突き合わせた結果、マリン→メッセ間の移動は徒歩で約15分ほどかかるため、St.Vincentをフルで観た場合、The 1975の新曲「I'm in love with you」は聴けない。

つまりこのブログ主は配信で観ていることがわかる。(Twitterのbioに京都住みと思われる記述もあるが)

 

さらに、ホルモンとKing Gnuはそもそも配信されていない

 

以上の点から、ネット上の情報のみで「ホルモンがリンダリンダズを揶揄した」という事実を捻じ曲げた情報を拡散していたことになる。

しかも、マネスキン*5の猿の被り物*6には言及していないため、ポリコレ思想を広めるついでに邦楽を嘲る目的のエントリ*7と思われ、非常に悪質である。

 

なお、上記の事実と異なる記述を訂正するよう、ブログ主に再三DMを送ったが、未だ訂正はなく*8「(俺の好きな)洋楽も(俺の嫌いな)邦ロックと同じ音楽として見られるのが気に食わねぇ」的な部分のみ削除されていた。

 

(8/26追記:King Gnuに関してもやはり差別的な意図ではなく、リスペクトからくる行為だったとヌー・マネスキン双方のファンの方がツイートしてました)

 

【日本のアーティストにノンポリティカルな人が多い理由】

件のブログ主は日本のアーティストがノンポリティカルなのがお気に召さないようだが*9それにも日本特有の事情がある。

日本の一般人レベルでは、ビジネスマナーとして、トラブルの原因になるため「政治・宗教・野球の話はしてはいけない」という慣例がある。
日本は八百万の神の国と言われているが、特定の信仰を持たず、カルトに対する免疫を持たないため、「カルト大国」であるとも言える。

最近話題の某教団と政治家の関係もそうであるように、多くのファンを抱える「成功したバンドマン」も、カルトから見れば格好のカモ。

 

実際、X JAPANのToshlは某自己啓発セミナー(カルト団体)に目をつけられ、洗脳問題やバンドの解散にまで発展することに(現在は脱会済)

www.excite.co.jp

 

現在別件で炎上中のONE OK ROCKのTakaも、某暴露系YouTuberや某新興政党にその知名度を利用されているように見える。

jisin.jp

 

そして「音楽を政治に持ち込むな」的な話題が出る度に筆者がTwitterのTLに流している記事がある。

www.excite.co.jp

ここに書いてある理由ももちろんそうなんだろうが、実際のところは「桜井さんの言うことは絶対!」的な盲目ファン*10の存在を知っているからではないか。

 

日本のアーティストにノンポリな人が多いのは、思想信条を表明することで広告塔として利用されかねないため。

海外アーティストを取り巻く環境とは違うのである。

 

【声出しNGについて】

声出し煽りで炎上したワンオク*11は筆者の参戦日には出演していなかったし、配信でも観ていない。そのため言及は差し控える。

筆者はロッキンにも参戦していたため*12 平気で声出し&撮影しまくるサマソニの洋楽ファンにキレていた。
海外では当たり前かもしれないが、ここは日本であり、主催のクリエイティブマンもルールとして声出し&撮影禁止を提示している。

www.summersonic.com

ポリティカルコレクトネスを主張するなら、こっちの面でも筋を通すべきではないか。

繰り返すが、ここはコロナ感染者絶賛マシマシ中の日本である。

 

そんな中、The 1975の裏に出ていたHYDEのMCが絶賛されていた。

 

ヤバイTシャツ屋さんはコールアンドレスポンスが多いバンドだが、「喜志駅周辺なんもない」というコールアンドレスポンスありきの曲で「コールアンドレスポンス全無視」という裏技*13を見つけていた。

 

ミスチルもコールアンドレスポンスありきのバンドで、コロナ後に最初にスタジアムクラスのツアーを始めた最初の大物だと思うが、拍手のみで全公演を成功させた。

rockinon.com


ロッキンは紆余曲折の末、会場を変更して開催されたが、こちらも声出しなしで成功させた。*14

rockinon.com

 

声出しなしでもここまで楽しめるのである。*15

 

掟破りカッケー的な考え方はロックではなくDQN的価値観であり、筆者はDQNが大嫌いである(個人の意見)
演者には声が出せないなら頭を使えと言いたい。

 

最後に、ワンオクTakaは売名のために近づいてきた某暴露系YouTuberや某新興政党周りの悪い人間を切ったほうがいい。
「親の七光り」や「元ジャニーズ」という風評を実力で黙らせてきたのに、昨今の行動や発言は全てを台無しにしている。

 

現場からは以上です。

*1:マキシマム ザ ホルモンのドラマー。MCは彼女とボーカルのダイスケはんが担当する。コンポーザーはギターボーカルで実弟マキシマムザ亮君だが、彼はライブでは一切喋らない

*2:再入場口が混雑していたため演奏開始時間に少し遅れて入場、「Oh!」演奏後にリーガルリリーを観るため離脱している。今セトリ見たら最後にリンダリンダのカバーを披露しているではないか!これは観たかった

*3:ホルモンのナヲはFCに入るほどの木梨憲武ファンだったことがあり、80年代〜90年代のテレビバラエティ文化にどっぷり浸かった人なので、ポリコレに敏感な人から見ると差別的なネタに見えるかもしれない

*4:リナサワヤマはイギリス育ちではあるが、日本語ネイティブなため、片言日本語は使わない

*5:マネスキンとKing Gnuの件はスネアの貸し借りや集合写真のアップで解決したと思われるので割愛

*6:一般的に猿に例えること=アジア人差別と言われている

*7:件のエントリの2つ前のエントリは2年前のナイナイ岡村が風俗発言で炎上した時の話題。お察しである

*8:リンダリンダズのバンド名の由来はブルーハーツではなく映画の「リンダリンダリンダ」なのに、こちらも訂正されず

*9:日本にも政治的発言をするアーティストはいることはいる

*10:2013年のサマソニでの「ミスチル地蔵」騒動に関しては多くのミスチルファンが怒っていた。大阪で場所取り行為をしたのはap bank fesでも最前に居座ることで有名な厄介ファン軍団と言われているが、真偽不明(筆者は東京に参戦し、伝説のスピーカーシャットダウンからの復帰劇を生で観ることができた)

*11:実際は「俺が煽っても声出すな!」という意図だったようだが、この手の盲目ファンには伝わっていなかった模様

*12:筆者の参戦日は声出しするオーディエンスはほとんどいなかった。なおワンオクの出た日は不参戦

*13:公式動画探したんですがないみたいです、すいません

*14:最終日は台風の接近により中止

*15:迷惑熱唱野郎を合法的に排除できるため、声出しなしのライブは意外と評判が良かったりもする